「ジェントルマンママは…実は男性だ。」

 

 

その発言にママは目を丸くしてみせた。

 

本当のママのヒミツは他国からのエージェントということ。

自分はこの人を捕まえるためにずっと追っていた。

 

しかしこの店にいるという情報はつかんでいたが、どういうわけか

ここへ潜入すると記憶が消えてしまうのだ。

 

ただ…、ここでエージェントだとママに伝えることはリスクが高すぎる。

逃げられてしまっては元も子もないのだ。

 

 

 

「あらやだママの大事なヒミツ暴かれちゃったわ♡

あなた本当に優秀なのね。」

 

 

ママは恥じらうように両手を頬にあてて照れた様子を見せている。

 

 

「恥ずかしいわ~あなたの勝ちね。

しかたないわ、お祝いに高いお酒奢ってあげるわ、

ちょっとまってて、奥にあるからとってくるわね。」

 

 

そういってママの姿はカウンターの奥へ行って見えなくなった。

その隙に電源の切ったラインを再起動して仲間へ突入の連絡を取る。

 

すでに店の裏口と表口は塞いでいる、逃げ道はない。

これで仕舞いだ、この人はこのまま署に連れていこう。

 

 

自分の役目はこれまでだなんとも不思議な出来事だったな、

 

カウンター奥のほうから物音がして目をやると

注意して突入してきた警察官と目が合う。

そこへ表口から入ってきた警察官たちも緊張した面持ちで鉢合わせた。

 

「おい、工作員はどこへ行った

 

なんだってしてやられたのか脱出経路でもあったのだろうか…

 

しかし、自分の仕事は完璧だった、ママ次は必ず捉えてやるさ。

 

 

明日も又どこかでスナックの黒猫は不敵に笑む。

 

 

スナック クロネコ ~ママのヒミツ~

 

ENDING 2/2.【ジェントルマン】