「エージェント…」

 

 

 

そう、ママのヒミツは他国からのスパイなのである。

 

自分はこの女性を捕まえるためにずっと追っていた。

 

この店にいるという情報はつかんでいたが、どういうわけか

 

ここへ潜入すると記憶が消えてしまっていたんだ。

 

しかし、ついにやった。

 

 

 

これで仕舞いだ、この女性はこのまま署に連れていこう。

 

 

 

 

 

「そう…まさか全て分かっちゃうなんてね。

 

ほんと、あなた優秀だわ。」

 

 

 

 

 

ママが言い終わるや否や自分の体がしびれるように

 

いうことを聞かなくなった。

 

 何だ…?体が動かない…猛烈に眠い…

 

 

 

その様子をママは当然のことであるかのように見つめて

 

自分に話しかける。

 

 

 

「正体を暴くことは別にいいんだけれど、

 

 

 

私あなたのこと気に入っていたのに、

 

どうして私の嫌いなことをするの?

 

 

 

まぁいいわ、さようなら優秀な捜査官さん。

 

 

 

今度会うときは私の機嫌を損ねないでね♡」

 

 

 

 

 

その言葉を最後に眠気で限界だった意識が手元を離れた。

 

 

 

────────────

 

「………さん、大丈夫ですか⁉工作員は…⁉」

 

カウンターの上で激しく体を揺さぶられてハッと現実に帰る。

 

 

 

どうやら突入の指示を待っていた警察がしびれを切らし

 

スナックに入ってきたようだ。

 

しかし、すでにママは去った後だった。

 

 

 

酒に睡眠薬でも入れられていたのだろう。

 

うかつだった。

 

しかしママの正体は突き止めたのだ。

 

 

 

ママ、次は必ず捕まえてやるからな。 

 

 

 

スナック クロネコ ~ママのヒミツ~

 

 

 

ENDING1/2.【エージェント】